
ディーラー
ROOTSを知ったのは、大好きだった東海オンエアの動画がきっかけです。そこから世界のヨコサワチャンネルを見るようになって、登録者が10万人台の頃からずっと追っていました。もともとマジックが好きでトランプを触るのも好きだったので、ディーラーってかっこいいなと思って。バンドサークルの先輩から向いてると思うからやってみればと声をかけてもらったのも後押しになって、応募しました。
研修が始まってみると、チップさばきや細かいディーラールールの多さに一度絶望しました。でもやってみるとずっと楽しくて、ゲーム感覚で乗り越えられました。夏休みを丸ごと練習に注ぎ込んで、入社からわずか1ヶ月でデビューを果たしました。
初日のリングゲームは今でも忘れられません。人生初のハンドがワンオールイン・4アクティブというイレギュラーな状態になって、手が震えて汗が止まらなくなりました。先輩に助けてもらいながらなんとか乗り切ったのですが、その瞬間に思ったのは「もうこれ以上の難しい状況はない」ということでした。難しい局面を乗り越えたからこそ、2回目からは対応できるという自信に変わっていきました。
ビギナーズゲームを担当して3、4回目くらいの時に、めちゃくちゃ盛り上がった回がありました。初対面だった8人のお客様が、帰り際に全員でフレンド交換をして「今度みんなでプライベートテーブルを組みましょう」という話になっていたんです。2時間前まで別々のグループだった人たちが、その場で一体になっていく瞬間を目の前で見られた。しかも自分がそこに関われたというのが、本当に嬉しかったです。
もう一つ忘れられないのが、ゴールドトーナメントで初めてイベントファイナルテーブルを担当した時です。オールインが入った瞬間に全員の視線がテーブルに集まり、後ろのお客様の歓声も聞こえてくる。ヒリヒリ感と熱狂が同時に押し寄せてくる特別な空間でした。
その一方で、トーナメントの終盤まで任せてもらえない時期が半年以上続いたこともありました。成長を感じるのが好きな分、任されていないと伝わる瞬間はつらかったです。そこで自分から先輩にフィードバックをもらいに行くようにしました。どう改善すればいいかを客観的に指摘してもらってから、ディーリングが大きく変わった実感があります。気づいたらセミファイナルを任されるようになっていて、その先にイベントファイナルテーブルがありました。
ビギナーズゲームのアップデートプロジェクトに参加したいと手を挙げた時、自分の中で何かが変わり始めました。ROOTSのコンテンツの中でビギナーズゲームが一番好きなんです。初めてポーカーに触れる人が、ポーカーを趣味として0から1になる瞬間を見られるから。その「開けたくなるポーカーの扉」という瞬間に、毎回立ち会えることがたまらなく好きです。
アップデートの研修では、想像をはるかに超えるレベルの細かさで向き合いました。手のジェスチャーひとつをとっても、指を広げるか閉じるかで与える印象が変わる。目線は最初だけカードに落として、あとはずっとお客様の顔を見渡す。声の速さも意図的に使い分けて、例えばポーカーの競技人口を問いかける場面はゆっくり、「競技人口が1億人、優勝賞金が17億円」という規模感を伝える場面はあえて早口で畳みかける。そうすることでうわっという感覚が生まれるんです。
この経験を通じて、自分の中で大きく変わったことがあります。それまでは「自分が楽しんでいるからみんなも楽しい」という曖昧な感覚でやっていたのですが、なぜその瞬間にワクワクするのかを徹底的に分解するようになりました。表情なのか、仕草なのか、声の速さなのか。何がワクワクを生んでいるのかをどんどん細かく掘り下げていく。盛り上げ上手と一流のエンターテイナーの間に境い目があるとしたら、「なぜ面白いと思ったのか」をどれだけ追い求められるかどうかだと思っています。1ピクセルのこだわりを、エンターテイメントの現場に徹底的に詰め込んだ瞬間でした。
ROOTSはワクワクを届けることに、本気になれる場所だと思います。体験を作るということを通して、自分の知らなかった感情の動きや人と人とのやり取りに気づいていける。こだわれるところまでとことんこだわれるし、自分の中にある好きなこと・得意なことを発見できる場所でもある。迷っているなら、ぜひ挑戦してみてほしいです。
※掲載内容はインタビュー当時のものです。